2021-11-14 野澤節子『飛泉』 浴身に氷片ふくみ夜の蟬 藤の雨足袋穿きしめて土不踏 書き更けて旅ゆくごとき足の冷え 闇よりも暁くるさびしさ水無月は さきみちてさくらあをざめゐたるかな 以下の句に「高橋悦男君、高き木へ登り揺すりて落とせしを」という前書きがあってびっくり。大学時代に早大俳句研究会の句会でお世話になった悦男先生がいきなり木登りをする青年として出てきました。 清浄としぐれに冷えし通草吸ふ