てふこよもやま

俳句を詠んでいる松本てふこが書いています

2024-01-01から1年間の記事一覧

丸谷三砂『初葉』

「天為」で有馬朗人に師事していた作者。「パピルス」にも所属しているとのこと。「天為」、端正で知的な書き手が多くて結社誌を読むと楽しいんですけど、『初葉』はまさに「天為」の良さが凝縮された句集だなーと思いました。 装丁と栞紐のブルーが素敵。カ…

BL俳句ネプリ「彗星書架」第4号

「逆光」と「デートつて」の2作、合計10句出してます。よろしくどうぞ!参考にしてもしなくても全然大丈夫なんですが、プレイリスト作ったんで興味ある人は聴いてってください。ネプリは18日までですが、プレイリストは気が済むまで置いておきます。 「逆光…

太田かほり・八染藍子『杉山赤冨士の俳句』

原爆投下直後の広島で結社「廻廊」を立ち上げ、「戦後の広島に文芸の太い根を下ろした」(本文より)俳人・杉山赤冨士。 私はこの本で初めてその存在を知ったのですが、戦時中の句で戦局への微かな違和感を匂わせる句があったり、師事した虚子と後年距離がで…

「連句新聞」に寄稿しました

「連句新聞」2024年春号に「連句人の友人がいる俳人です」というコラムを書きました。 普段は俳句をやっている自分の、今の連句との付き合い方をざっくばらんに書いています。 Twitterで知り合って仲良くなった人が連句を頑張ってやっていて、その縁で自…

仲寒蝉『全山落葉』

今年もよろしくお願いします。地震で被災された方、お見舞い申し上げます。 自分の読書メモとして使っているので更新しました、という告知は特にしませんが、時間があって気になったら読んでください。 がまの穂と答ふがまの穂かと問はれ 小澤實の〈「はい」…