てふこよもやま

俳句を詠んでいる松本てふこが書いています

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大島雄作『一滴』

一句目が 手鞠つく地球しつかりしてくれよ で、ギョッとする。その次の句が 雪しんしん絵本に兎帰るころ で、あー…うー…となる。いきなりファンシーだな。困ったな…。戸惑いつつも読み進めていく。 菊人形同じ匂ひの主従なる これはなるほどと思った。「主従…

短歌をBL読みした文章①

※2018年に書いたもののお蔵出しです。ほぼ妄想です 僕たちは狂気の沙汰だ 鍵は落ちて雪の深さへ埋まっていった 千種創一 主人公は大学生くらいのカップルだ。彼らを邪魔するものはとりたてて無く、二人の間で恋が完結しきってしまい、ああ幸せだね、これ以上…

短歌をBL読みした文章②

※2018年に書いたもののお蔵出しです。ほぼ妄想です 一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております 山崎方代 普段は俳句を詠んでいる私がBL短歌を知ったのはtwitterでのことだ。楽しそうだな、短歌は読み専だけど私にもできるかな、と見よう見まねで…

短歌をBL読みした文章③

※2018年に書いたもののお蔵出しです。ほぼ妄想です あの夏の数かぎりなきそしてまたたつたひとつの表情をせよ 小野茂樹 「あの夏、確かに仲間だった僕と君。苦難も挫折もたくさん味わったけれど、くだらないひとときの楽しさや何かを掴み取る喜びも得た。不…

短歌をBL読みした文章④

※2018年に書いたもののお蔵出しです。ほぼ妄想です 待ちたくて待っているのに夜の窓に映った顔のこの醜さは 染野太朗 「恋愛が楽しいなんて嘘じゃないか!」と登場人物が叫んでいるマンガを読んだことがある(タイトルは忘れてしまった)。ひどく爽快な気持…

黒田杏子『日光月光』

俳人というか、文化人というか、広告の人というか。「芸能人」の華やかさがありますよね。 小さい頃、父親が買ってきた週刊誌に有名人の交友録的なエッセイが載っていて、誰が誰やらわからないなりに読んだりしていましたが、寂聴さんや永六輔さん、その他多…

「ゲームさんぽ」で吟行しました

先日、こちらの2本の動画に出演しました。 この動画のために編集部のおふたりがゲーム内をロケハンして下さったようで、先日ロケハン動画がアップされていました。 本編の動画で遭遇したシチュエーションとはまた違った景色が見られて、新鮮に拝見しました。…

「奎」14号に取り上げていただいた話

俳句雑誌「奎」14号の巻頭特集「『奎』座談会 句集を読み合う」で私の句集『汗の果実』を取り上げていただきました。創刊から浅からぬご縁を感じる同人誌で取り上げていただけてうれしかったです!と書影付きでツイートしようと思ったんですが、ツイートだけ…